茶道熱再燃のきっかけになったワークショップ

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バルセロナ茶道体験 体験談

バルセロナに在住しはじめて4年ほど経ったときに、ひょんなきっかけで開催した茶道のワークショップがきっかけで私の茶道熱は再燃しました。

もともと茶道と着物が好きで、和文化を世界に発信したいという願望があったので通訳案内士になり、その後、海外に住んでみたいという欲求を満たすためにバルセロナに移り住むことを決意し、茶道の道具や着物を持って飛び立ちました。

とはいっても、海外の人々に茶道をお見せしたい気持ちはあってもどこでどうやってするのか?、そもそも興味を持ってもらえるのか、わからないことだらけで茶道や着物を広めるような活動をしないまま時が経ちました。

そんな中、バルセロナに住み始めて4年が経とうとしているときに、たまたま友人が働いているカフェで茶道のワークショップをする運びとなりました。2時間の枠だったのでその2時間をどう使うか、ワークショップを成功させるために試行錯誤した結果が私の茶道熱を再燃させるきっかけになりました。

茶道のワークショップでしたこと

ワークショップでしたことは以下の項目です。

  1. 茶箱によるお点前のデモンストレーション
  2. お茶会の説明
  3. 茶道の歴史
  4. 茶道と茶会の違い
  5. 茶道の盆略点前の体験
バルセロナ抹茶体験風景

準備段階では、茶道はJapanese Tea Ceremonyと訳されるけど、実際にはセレモニーは茶会や茶事のイメージだと思うし、茶道はSadoだよね、という言葉の定義やら歴史やら、茶事と茶道の違いを何からどう話せば混乱しないかをすごく考えました。

いきなり茶道の歴史についてプレゼンテーションをしても眠くなるだけだろうと、最初に私が茶箱でデモンストレーションをしたのは正解でした。

茶道の歴史についてのプレゼンを作る際、様々なブログやサイトを参考にさせてもらいましたが、その過程が歴史好きな私としてはかなり興味深く面白かったのです。

かなり昔から抹茶を飲む習慣は庶民に広がっていて、現代の茶道の形式ができあがるまでは茶寄り合いや闘茶が流行っていた。そこに村田珠光が禅のエッセンスを加えて今の茶道の元ができていった流れは茶道を10年も学んでいながらも、知ってはいたけど、人に説明ができるレベルではなかったので茶道の歴史の深さを学ぶきっかけになりました。

またそれを外国人に説明するとなると、かなりかみ砕いて小学生に説明するような簡単な言葉でクリアに説明する必要があったので、自分がわかってないと何も知らない相手がわかるように説明するのは難しいのを肌で感じた瞬間でもありました。

またお茶会がどうやってどんなところで行われるものなのかイメージが湧くように茶庭の説明、茶室の中にあるものなどをたくさんの写真を使って説明しました。茶庭、茶室、濃茶と薄茶、懐石料理などお茶会は説明することがたくさんあります。

様々な角度で外国人に茶道について知ってもらおうとプレゼン資料を作ったのがきっかけで、しばらく遠のいてしまっていた茶道の魅力を再発見しました。

茶道のワークショップの評判・感想

参加者の感想

日本語を学んでいる学生さんで、禅について卒業論文を書いたけど、千利休の話や茶道と禅が繋がっていることが興味深かった!

楽しかった!

とみなさん笑顔で帰っていかれました。

さらにはワークショップに参加していない通常のカフェのお客様も興味津々で耳を傾けていたとあとから聞き嬉しくなりました。

カフェのオーナーの感想

実は場所を提供してくれたカフェのオーナーの言葉の方が耳に残ったのですが、「すごくインフォーマティブですね! お茶碗回すのは何故かとか、そんなことだけじゃなくて奥が深いのですね。」とおっしゃって頂けした。

茶道の体験が全くない人にとっては、茶道はお菓子を食べて抹茶を飲むだけ(間違ってないんですよ。)というイメージしかなく、でもそんな中でお茶碗を回す場面は日本人なら一度はどこかで見聞きしているのでそこだけが頭に残ります。

オーナーのその感想を聞いて、日本人にももっと茶道の奥深さを伝えたい、いや伝えなくてはと思いましたし、スペインの方で日本に関心がある方は茶道に興味を持っているし、こういう情報が欲しいと確信を持てたので、もっと私自身の知見を深めてより世界中の人に茶道の良さを伝える努力をしたいと思ったのです。茶道の奥深さ、良さを伝えるための活動の一貫でこのブログを運営することにもなったのできっかけを与えてくれたカフェのオーナー、ワークショップに参加して下さったスペインの方々には非常に感謝しております。

この記事を書いた人
富士乃井 茶々

茶の湯サロン運営者の富士野乃井茶々です。

社会人になってから着物が好きになり、
着物を着たいという理由で茶道を始めました。

着付けと茶道を中心に日本文化が好きになり、
それを世界に発信するために英語の通訳案内士になりました。
2年半で4498人の欧米・アジアの方々をご案内。

現在は海外に移住し、海外から茶道文化を発信中です。

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